2013年、ネスレは30歳未満の若者を対象にした「Nestlé needs YOUth」プログラムを開始しました。その目的は、若者が見習いや研修、就職の機会を得られるよう支援し、ネスレの事業で活躍するため、または再生型農業の訓練を受けた将来の農業従事者として活躍するために必要なスキルを身につけられるよう後押しすることです。

この運動は今や世界的な現象となり、発足以来、500万人以上の若者を結び付け、力を与え、可能性を広げてきました。当初の目標は、2030年までに1,000万人の若者が経済的な機会を得られるよう支援することでしたが、6年早い2024年に目標が達成されました。

この取り組みは、3つの異なる重点分野に焦点を当てています。2013年に開始した最初の柱は「Employment and Employability：雇用と就業能力」で、世界金融危機が深刻化する中、若者の就業機会を広げることを目的としていました。このミッションは現在も継続しており、研修、インターンシップ、見習い、その他の職業学習体験を通じて、若者が職場で活躍できる力を身につけられるよう支援しています。

2つ目の柱は、起業家精神に光を当てています。私たちは、若者が新たなスキルを習得し、アイデアを試し、自分の事業を成長させていけるよう支援しています。こうした取り組みは、ネスレのデジタルプラットフォームである「Nestlé Youth Entrepreneurship Platform（YEP）」やユネスコなどの外部パートナーシップを通じて行われており、食の未来を形作る力となることを目指しています。

3つ目の柱は、アグリプレナーシップ（起農家）です。私たちは、若者にとって農業をより魅力的な職業にし、起業家精神を持った農家、すなわち「アグリプレナー」を、当社や同業者のバリューチェーンの中でさらに鼓舞したいと考えています。若者が生計の手段として農業を営み、自らの農場をビジネスとして運営し、再生フードシステムへの公正な移行を支援するために、再生農業の手法を根付かせることを奨励しています。

私たちは、「The Global Alliance for YOUth」という取り組みを通じて、世界中の何百人もの若者が就職し、職場で活躍し、あるいは起業できるよう、他の企業と連携して取り組んでいます。ネスレが主導するこの企業連合は、志を同じくする25社の企業で構成されており、研修の提供、若手起業家の育成、最初の雇用機会の提供を行っています。