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インスタントラーメンに関するコラム

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第1回
世界ラーメンサミット

日時:1997年3月4日(火)~3月5日(水)

開催地:日本

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概要

日時

1997年3月4日(火)~3月5日(水)

会場

ホテルニューオータニ

ホスト
カンパニー

日本即席食品工業協会

第1回の「世界ラーメンサミット」は、1997年3月4日~5日に東京のホテルニューオータニにおいて、海外から9カ国 / 地域を代表する10社と、日本即席食品工業協会に加盟する日本のメーカーが一堂に会して開催されました。
このサミットにおいて、国際食である「インスタントラーメン」の共通する環境的問題、技術的問題などについて情報交換をはかり、インスタントラーメン産業の健全な発展を目的とする「世界ラーメン協会 (IRMA = International Ramen Manufactures Association) 」が設立され、あわせてサミットを総括する「東京宣言」が採択されました。

開催報告

本会議

日清食品株式会社の社長である安藤宏基氏が議長に選出され、世界ラーメン協会の設立と規約の制定が行われたほか、各国の代表より現地のインスタントラーメン市場に関する報告が行われました。

展示ブース

会場には各国の代表的な製品が展示され、普段あまり目にしたことのない商品は、多くの参加者の注目を集めていました。

オーナーズ会議

各国代表による記念撮影に引きつづき、発表されるプレスリリースの内容についての説明と、各国代表からの質疑応答が行われました。

記念講演

安藤百福氏 (日本即席食品工業協会会長[当時]) 、石毛直道氏 (国立民族学博物館教授) 、中曽根康弘氏 (元内閣総理大臣) による講演が行われ、多くの聴衆の関心を集めていました。

記者会見

各国の代表者が一堂に会した設立記者会見には、100人以上の報道陣が詰めかけました。多くの報道陣から熱心な質問が投げかけられ、世界ラーメン協会に対する大きな期待がうかがわれました。

※肩書は当時のものです

東京宣言

1958年、日本で初めて開発されたインスタントラーメンは、この39年間に全世界に普及し、年間消費量は約400億食 (日本即席食品工業協会推定 [1995年]) に達しました。国境を越えて、これほど多くの人々に愛されてきた理由は、「簡便性」「保存性」「安全性」「おいしさ」「手頃な価格」という、インスタントラーメンのすぐれた特性によるものでありましょう。

また、インスタントラーメンは穀類のオリジナルカロリーでは極めて効率が良く、食資源を有効に活用した商品といえます。栄養のバランスにもすぐれ、調理方法の工夫によってはほぼ完全なバランス食品にもなります。また、自然災害など有事には必ず役立つ食品として、評価されるなど、インスタントラーメンの価値は単なる食生活への貢献にとどまることなく、幅広く地球規模で認められるようになってきました。

私たち世界各国の生産者は、ここ一堂に会し、「世界ラーメン協会」(IRMA=International Ramen Manufacturers Association) を設立する運びとなりました。

私たちIRMA会員は、インスタントラーメンの品質の向上に努め、共通する技術的課題、環境問題の解決などについて情報の集積、意見交換を図り、また、消費者の健康の保護および公正な貿易の確保を目的としてCODEXへの対応、等についても協議を重ね、インスタントラーメン産業の健全な発展に資することとなりました。

21世紀に向かって、人口の増加、食糧需給の逼迫などが世界的な課題となりつつあります。インスタントラーメンは、将来ますます社会的に重要な役割を担う食品となりましょう。

IRMA設立に際し、私たち会員は、インスタントラーメンの価値を再認識し、品質の向上と安定供給に努め、世界の平和と人々の健康的な生活に貢献することを共通の使命として掲げてます。