第5回
世界ラーメンサミット
日時:2006年4月11日(火)~12日(水)
開催地:ソウル(韓国)
- 概要
- 宣言
- フォト
ギャラリー
概要
世界に幸せをもたらすインスタントラーメン
日時
2006年4月11日(火)~12日(水)
会場
グランド インターコンチネンタル ソウル
ホスト
カンパニー
Nong Shim Co.,Ltd.
農心 (Nong Shim Co., Ltd.) がホストとなり、韓国・ソウルにおいて第5回 世界ラーメンサミットが開催されました。1人あたりのインスタントラーメン年間消費量が世界一というインスタントラーメン大国に、世界の主要インスタントラーメンメーカーが一同に集まっての大イベントとなりました。初日は各国のトップによる朝食理事会、続いて各国の派遣団約60名による正式会議がありました。2日目には、韓国食品産業協会の朴会長や大島在韓日本大使らの来賓を迎えてのフォーラムが開催されました。韓国の元・文部大臣やソウル大学名誉教授など国内外の著名人6名による講演が行われました。
プログラム
1日目
●理事会
●サミット
議長交代
事務局報告
技術委員会報告
CFフェスティバル
カントリー・レポート
2日目
●カンファレンス
韓国赤十字への食料寄付報告
【講演1】 インスタントラーメンと文化
Mr, O-Young Lee. Former Minister of Culture Mr, Ryo Sasaki. Journalist of The Asahi Shimbun. Japan
【特別講演】 戦略のための10の原則
Dr, Byung-Nak Song. Professor Emeritus of Seoul National University/ Joint Representative of Citizens United For Better Society
【講演2】
インスタントラーメンの安全性と栄養的価値
Dr, Wan Seob Noh. Professor of Dongguk University
【講演3】 インスタントラーメンの未来
Dr, Suck-Chul Yoon. Chair Professorvof Hanyang University/ Professor Emeritus of Seoul National University WINA会長、日清食品社長 Mr, Koki Ando (安藤宏基)
ソウル宣言発表
●共同記者会見
開催報告
サミット
各国の派遣団約60名による正式会議では、技術委員長 (the Chief of Technical Committee) による安全問題に関する報告があり、2005年の世界総需要、災害時のラーメン基金の設立、ソウル宣言について活発な意見交換がありました。さらに、各国代表による現地のインスタントラーメン市場の現状や問題点の報告会、各社の自慢のコマーシャルを披露するCFコンテスト等が催されました。
展示ブース
各国の展示ブースに陳列された珍しい商品やモニターで流されるコマーシャルを、来場客の皆さんは興味深そうに見ていました。会社案内などのパンフレットを持ち帰り、今後のビジネスに繋げようとする人も数多く見受けられました。
記念講演
約300名の聴衆の前で、IRMAを代表し安藤百福会長 (Chairman) と李相潤 (Sang Yoon Lee) 議長 (Director General) が、韓国赤十字社に対しインスタントラーメン約15万食の目録を贈呈されました。続いて韓国の元・文部大臣やソウル大学名誉教授など国内外の6名の講演がありました。CODEXを視野に入れた高品質な製品作り、災害援助ラーメン基金の創設、安全性確保のための相互協力が、李相潤議長によって宣言されました。
合同記者会見
国民1人あたりの年間消費量が70食を超えるほど、韓国ではインスタントラーメンが食生活に深く根ざしているだけに、韓国を代表する全国紙や通信社の記者、テレビ局のレポーターらが数多く集まりました。また日本など海外のメディアも多く集まりました。
※肩書は当時のものです
ソウル宣言
CODEX : グローバル・スタンダード・ラーメン元年
インスタントラーメン。今や世界中の人々広くに愛され、親しまれている食べ物。これは1958年にIRMA会長の安藤百福氏が初めて世に送り出したものである。2005年には世界で約860億食が消費された。これは65億人の人々が、1人当たり一年間に13食を食べたこととなる。
これほどインスタントラーメンの売れ行きが伸びた重要な要因は、簡単に調理でき、美味しくしかも割安という点である。2000年以降、毎年の消費量の伸びは平均13%にも達しており、2009年には、1,000億食の消費に届くものとみられる。
世界ラーメン協会 (IRMA) は1997年の設立以来、インスタントラーメン製造業の最前線にあり、技術の進歩とメンバー国間の円滑な交流を視野に置いてきた。IRMAはインスタントラーメン産業の持続的な発展が相互の研鑽と協力によって達成されるものであると確信している。
IRMAはインスタントラーメンのCODEX国際規格策定を支持しその実現に努力してきた。この国際規格は今年7月のCODEX総会で採択されることとなる。このことはインスタントラーメンが改めて世界食として認知されるということであり、今後、相当の貿易拡大の可能性が広がることでもある。まさに「グローバル・スタンダード・ラーメン元年」である。
IRMAは世界各地で自然災害を被った多くの人々に救いの手を伸ばし、意義ある救援活動を行ってきた。最近では、インド洋の大津波、アメリカのハリケーン、カトリーナとリタ、パキスタンの地震といった不測の自然災害の被災者に対し、インスタントラーメンを寄贈した。これらに加え、第5回世界ラーメンサミットにおいては、韓国赤十字社を通じ15万6千食のインスタントラーメンを、必要とする人々に提供することとした。
このように、IRMAはインスタントラーメン産業の発展を担う権威ある国際機関として、その活動の幅を広げつつある。
世界十ヶ国の製造業者が参加した第5回世界ラーメンサミットは「ラーメンで世界の幸福を」をスローガンに成功裏に幕を閉じることとなる。ここに、我々は次の諸点を約束し、ラーメン産業の発展と世界の平和に貢献しようとするものである。
- 我々は引き続き高度な研究開発に努め、CODEX国際規格を視野に、健康でバランスもよく、高品質で栄養にも優れたラーメン製品を追求する。
- 我々は人類愛に基づき、特に不測の災害に見舞われた人々に対し、積極的にラーメンの寄贈を行うこととする。このため、新たに「災害援助ラーメン基金」を創設する。
- 我々は業界全体の安定的かつ持続的発展のために、安全性に関する情報交換及び相互協力に務めることとする。