第11回 WINA食の安全安心部会

日時:2026年4月15日(水)

開催地:オンライン

概要

日時

2026年4月15日(水)

会場

オンライン

2026年4月15日(水)、WINAは、第11回食の安全安心部会をオンラインで開催しました。本会議には正会員をはじめ、世界各地から13社および2団体、50名を超える会員が出席しました。会議では、「食品安全文化」をテーマにした有識者講演のほか、加工食品をめぐる最新動向、WINA DAYの取り組みについて共有が行われました。

プログラム

アジェンダ

オープニング

前回部会と社員総会の振り返り、並びに今回部会の位置づけ

アジェンダ1:ナレッジシェアリング 「食品安全文化」

 ・ A&I Partners 岡田 綾子 代表

アジェンダ2:加工食品に関する最新情報について

アジェンダ3:WINA DAYについて

開催報告

ナレッジシェアリング

近年、食品安全分野では、制度や監督といった仕組みづくりに加え、人の行動に着目する「食品安全文化」という考え方が広まり、WINA会員からも高い関心を集めています。ナレッジシェアリングでは、このテーマについてA&I Partnersの岡田綾子氏による講演がおこなわれました。講演では、食品事故の防止には、ルールや手順を形式的に守るだけでなく、一人ひとりが「なぜそうするのか」を理解し、自ら判断して行動できる状態をつくることが重要であるとの説明がありました。また、食品安全文化は組織が一方的に押し付けるものではなく、現場での対話や日々の判断の積み重ねによって育まれ、企業文化として根付かせることが大切であると強調されました。あわせて、世界的な食品安全分野の非営利団体GFSI(Global Food Safety Initiative)の最新動向も紹介され、食品安全文化の重要性が今後さらに体系的かつ国際的に高まっていくことが示されました。講演後の質疑応答では出席者から多くの質問が寄せられ、岡田氏から具体的な対応方法も示されるなど、会員にとって気付きの多い内容となりました。

加工食品を取り巻く最新情報について

続いて、日清食品ホールディングス サステナビリティ推進部の八坂尚史氏より、加工食品に関するグローバルな最新情報が共有されました。近年、いわゆる「超加工食品(UPFs)」をめぐる議論は世界的に活発化しており、各国・各機関で規制やガイドライン策定の動きが進んでいます。一方で、定義のあいまいさや分類の難しさ、健康影響の評価方法など、なお課題が多いことも改めて整理されました。また、加工食品には、調理の手間を軽減する利便性、長期保存が可能な保存性、災害時に役立つ供給力、栄養強化などを通じた社会的価値もあることから、こうした側面を適切に発信していく重要性も確認されました。これらの議論は業界全体の存在意義にも関わるテーマであり、今後も各国や国際機関の動向を注視しながら、WINAを通じて対応を議論していくことが確認されました。

WINA DAYについて

最後に、WINA DAYに関する共有が行われました。WINA DAYは、毎年8月25日を起点に、即席めん業界による社会貢献活動を促進する取り組みです。今年は特に、災害支援を通じて「安心を届ける即席めん」の価値を発信していく方向性が示され、今後の具体的な活動に向けて正会員との連携が呼びかけられました。

食品を取り巻く社会環境が変化するなかで、食品企業・業界に求められる役割は、安全な商品を提供することだけにとどまりません。今回の会議は、即席めん業界全体として社会にどのような価値を提供していくのかを、改めて考える機会となりました。

※肩書は当時のものです